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エダンズのミシェル博士が解説

【新たな視点で既存研究を穿つ!】
プレバイオティクスと発酵食品で
ストレスを減らす食事を解説

Quicktakes エピソード007

みなさんは食事とメンタルヘルスの関連性について考えたことはあるでしょうか?実は、ストレスのレベルは食事の内容によって影響を受けるという驚くべき関連性が、最新の研究によって明らかにされました。

この記事では、エダンズの誇る免疫学・遺伝学のエキスパート、ミシェル・カーメイヤー・ガベが、プレバイオティクスと発酵食品がメンタルヘルスに与える影響を研究した興味深い論文を紹介する様子をお届けします。

最新研究をオリジナル動画で解説!

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00:00:導入

230:23:2週間にわたる食事管理

851:25:発酵食品はストレスレベルを下げられるのか?

1051:45:研究の長所と改善点既存研究のギャップを埋める新たな視点

プレバイオティクスと発酵食品が大活躍!ストレスを減らす食事とは?

英語プレゼンの参考に!ネイティブの発音で研究を語る

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研究の要点+エキスパートTIPSで深掘り理解

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解説のポイント

  • プレバイオティクスと発酵食品の効果
  • ストレスと腸内環境の関係性
  • 腸内細菌叢研究における調査項目
  • 既存研究から新たなリサーチクエスチョンを立てるためのコツ

この研究の背景は?

プレバイオティクスと発酵食品でストレス軽減?

食事が身体の健康に影響を与えることは広く知られていますが、食事とメンタルヘルスとの間にも深い関連性があることはそこまで知られていません。今回紹介する論文「Feed your microbes to deal with stress: a psychobiotic diet impacts microbial stability and perceived stress in a healthy adult population」は、プレバイオティクスと発酵食品の摂取が、腸内微生物叢にどのような影響を及ぼし、それがストレスにどのように影響を与えるのかを検証しています。

エキサイティングな研究手法・結果とは?

研究の方法論

研究チームは、健康な大人45人を対象に、プレバイオティクスと発酵食品が多い食事を摂取した場合、腸内微生物叢やストレスレベルにどのような変化をもたらすか調査しました。参加者はこの食事を2週間続け、その後の変化を分析しています。

腸内環境に関する研究は、こちらもご参照ください。

プレバイオティクスと発酵食品はストレス軽減に効果あり!

驚くべきことに、プレバイオティクスと発酵食品を基にした食事を摂取しただけで、参加者のストレスは32%も軽減されるという結果が統計的に有意に示されました。また、腸内微生物叢の構成や機能の変化は微細であったものの、40の特定の便中脂質や尿中代謝物質のレベルには顕著な変化が見られました。さらに、腸内微生物の低変動性が、ストレスレベルの軽減と相関していることもわかりました。

専門分野内外へ、研究がもたらすインパクト

この研究の価値と今後の展望

この研究の主要な示唆は、プレバイオティクスと発酵食品という特定の食事を摂取するだけで、免疫システムや下垂体副腎軸の変化に関係なく、腸内微生物叢を安定させ、ストレスレベルを低下させられる可能性があるということです。今後の精神ストレスの治療に向け、大きな一歩となることでしょう。


エダンズのエキスパートが、独自の視点で切り込む!

既存研究を徹底的に調べ、新たな切り口を探す

ミシェルは「この研究はストレスマーカーと腸内微生物叢の変化の両方に同時に焦点を当てており、これは既存の研究には見られなかった切り口です」と述べており、この研究のオリジナリティを高く評価しています。新しい研究アイデアを見つける方法はこちらの記事で解説しているので、あわせてご覧ください。今後の研究により、食事の長期的な効果や他の健康効果についても解明されることが期待されますね!

いかがでしたか?今回は食事とメンタルヘルスの関連性に関する論文を、エダンズのエキスパート、ミシェル・カーメイヤー・ガベが解説しました。今後も興味深い研究について発信を続けていきますので、お楽しみに!

エキスパートが独自の視点で選んだ、エキサイティングな研究をご紹介!

研究者・著者の皆さまを、全力でサポートします

エダンズは、皆様が取り組む研究分野における研究のギャップを見つけだし、論文の校正、最適なジャーナル選択、そして研究の影響力を最大限に高めるためのコンテンツ作成まで、研究の全サイクルで一貫したサポートを提供します。

エダンズ・エキスパートのご紹介

Michelle Kahmeyer-Gabbe(ミシェル・カーメイヤー・ガベ)

テネシー大学健康科学センターで微生物学・免疫学博士号を取得。専門は、移動性遺伝要素のひとつであるバクテリオファージMuの転写制御。Proc Natl Acad SciやJ Bacterioなど複数のジャーナルに論文が掲載されており、出版社においてもヘルスサイエンス分野のプロジェクトマネージャーとして活躍した。

他のエキスパートのコメント

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マイケル博士

この重要な論文の分析は非常に丁寧で役に立ちます。研究テーマが非常に興味深く、食生活の変化がストレスにこれほど大きな影響を及ぼす可能性があることには、驚かされました。

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フィリッパ博士

複雑な分野の論文について、よくまとめられたレビューです。例えば、生化学的ストレスマーカーは影響を受けなかったにもかかわらず、自覚的ストレスは減少したこと、揮発性などは食事順守と相関しなかったことなどは興味深いです。全体として、脳と腸、心と体のつながりの重要性を強調する重要な論文と言えます。

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ピーター博士

興味深い研究でした。個人的には、腸内細菌叢の健康効果について、特定のプロバイオティクス製剤が、プレバイオティクスや発酵食品など特定の食品を豊富に含む自然食と同じ可能性を持つかどうかという点に関心があります。言い換えると、ストレスに対抗するためには、特定のプロバイオティクスの錠剤を飲むべきか、特定の食品を食べるべきか、が気になっています。